top of page

その他もろもろ

Do My Best

 

 マンハッタンに遊びに行ったときのこと。道が分からなくなり通りすがりの人に聞いた。実に親切に教えてくれて、感動ものだった。「Thank you. Thank you.」を何度も繰り返した覚えがある。ところがだ。行ってみると全然違う。逆方向を教えられた。日本で外国人に道を聞かれて、自分が良く知らないときは知らないと答える。近くに交番でもあれば交番を教えてあげるくらいのことはするが。決して意地悪してるわけでなく、間違った道を教えないための日本流親切である。ところが、こちらでは道を聞かれて「知らない」と答えるのは不親切と捉えられる。ほんのちょっぴり知っていることを、たとえそれが20年前の情報であっても、全身全霊、一生懸命教えてくれる。つまり「Do my best」。これが米国流親切だ。教えられる方は実に心地良い。あぁ、この人は親切だと思う。しかし、だから間違いが多い。学習したことは、3人に聞いて答えが同じだったら多分合ってる。

 

5、6歩下がる

 

 技術屋と言う職業がら、偏見や固定観念をなるべく捨て、公平に冷静にものごとを判断しようと努めている。周りが熱くなっても、1歩下がって見ると言う習慣をつけてきた。そして、多少なりとも自信があった。

 

 さて、本題に入ろう。街中に出て、立ち止まって、愕然としたことがある。ポストが青い!

子供の頃、「りんごは赤い、赤いはポスト、、、光るはオヤジのはげ頭」などと言う言葉遊びがあったような。ポストは赤いものだとしっかり頭に刷り込まれていた。ダメだ。1歩じゃ。5、6歩下がって見ないと、、、

 

マニュアル

 

 説明書のたぐいはアメリカの方がずっと分り易いと言う話。パソコンを例にとると、日本のマニュアルには、まず最初に「電源を入れる」とある。アメリカのは「どこどこのボタンを押す」である。ボタンを押すと電源が入る。電源は「いれる」ものではなく「はいる」ものだ。この違いは知らないことが前提になっているかどうか。電源の入れ方を知らないからマニュアルを読むわけで、「電源を入れる」で入れられる人に「電源を入れる」の説明は不要。いったい「電源を入れる」の一文が役に立った人がいるだろうか?知ってれば不要だし、知らなければ一向に分からない。「プログラムをインストールする」も同じ。アメリカでは「どこどこをクリックする」である。クリックするとインストールされる。日本のマニュアルはちょっと知ってる人が詳しく知りたいときのためのものだ。9割の人は問題ないかも知れないが、残り1割の知らない人はマニュアルを読んでも解決しない。

sandy-note

bottom of page