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潮干狩り名人

 家のすぐそばで潮干狩りが出来る。3月の終わり頃から8月いっぱいってところか。ここに引っ越して来るまで、潮干狩りなんて小学校ぶり。せっかくだからと言うことで、毎年2、3回は行くようにしてる。

最初は熊手だなんだかんだ道具を揃えて行ったもんだが、近年つかんだ極意は「素手に勝る道具なし」。既にベテランの域に達し、夫婦2人でほんの30分程度でこの通り。味噌汁、酒蒸し、あさりバターの3品×家族4人分くらいは十分な量だ。

毎年、ただボーっと貝を採っていたわけじゃない。いかに短時間で効率良くたくさん採るかが命題である。狙いの時刻は干潮から30分。少し沖に中州があって、中洲の潮が上げて来る波打ち際ぎりぎりに陣取る。貝は集団でいるので、手で探りながら集団を見つけるわけだが、それだけではない。波打ち際から少し沖でやってる人が採り損ねた貝が転がってくるのだ。それが上げ潮が良い理由。下の写真のように上から見て貝の形に見えるものは割れている。貝は縦方向に転がるので、それで見分ける。目で探し、両手で探る、三位一体攻撃。

さすがに、最近は中腰で少しづつ移動しながらの貝採りはしんどくなってきた。そして2016年夏、ついに秘密兵器を開発した。下の写真がその潮干狩り攻略セットである。バケツとザルと空のペットボトル2本と紐。これを自転車の買い物かごに入れて、あとは手ぶら。まず、バケツをひっくり返して座る。取った貝を入れるのは帰りだけ。そうすると行動範囲が狭まるので、貝を採ってから入れ物に入れるまでの時間をいかに短縮できるかが勝負。ザルにペットボトルの浮きを付けて、常に自分の目の前に来るように、紐でコントロールする。両手で砂ごと放り込み、だいたい取ったら波打ち際に沿って少し移動。座ってるから30分では疲れない。でも、潮が上げてきちゃうから長くても1時間。

終わったらペットボトルに海水を入れて帰る。あさりは採った場所の海水だと砂を吐きやすいとか。ほんとかな?確かめたことはないが、一応信じて必ず海水を持って帰るようにしている。

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